テーラーメイド化
ご家族にご来院いただき、入院生活や費用などについてご説明いたします。
「美﨑会で喜んで食事をしよう!」をコンセプトに、残存歯が少ない患者さん、義歯の合わない患者さんでも食べられる形の食事のことです。食べている物が何なのか分からなければ食欲もわきません。
魚を食べている、人参を食べていると認識することで自分はまだ普通の食事が食べられるという自信に繋がります。素材を崩さず、なるべく本来の形に近い形態で提供するよう努めています。
また、テーラーメイド化を図るためにも、食思不振等で口から必要な食事量の摂取が困難な方へは、栄養補助食品を付加することで、個々人の好みに合わせた食事内容・ボリュームの提供をすることが可能となっております。
嚥下造影検査
当院では、嚥下(食事や水分の飲み込み)の状態を専門的な機器を用いて検査することができます。
嚥下造影検査:VF
嚥下造影検査(VideoFluoroscopic examination of swallowing:VF)とは、X線透視下で造影剤を混ぜた食べ物や飲み物を摂取して頂き、口腔、咽頭、食道内の食べ物の動きの評価、特に誤嚥の有無について有力な情報が得られる検査です。この検査を行うことで、誤嚥が疑われる患者さんの障害が、飲み込みの過程のどこにあるのかを正しく評価することができます。検査の結果により、お食事の形態(水分のとろみ付けの有無や、食品の硬さ等)を検討することや、お口からの摂取が可能かどうかの判断を行います。
緑茶棒による口腔ケアやお茶ゼリーでの水分補給
お食事がほとんど出来ない状態でも、積極的に行いたいのは口腔ケアです。当院では、歯科衛生士が緑茶をめん棒に浸した”緑茶棒”を使って、口腔ケアを行っています。
カテキンの抗菌作用が効果的に口内で働きかけるほか、緑茶の清涼感で心地よく舌苔を除去します。食事ができないことに起因する低栄養状態の改善とともに、脱水症状の予防にも努めています。少しでも患者さんの摂取しやすいお茶ゼリーを準備し、水分を補っていただくようにしています。
充実した給食内容
定期的に患者嗜好調査を実施し、患者さまに喜んでいただける食事に提供を心掛けています。
行事食
患者さまの入院生活は限られた環境となります。当院では四季折々の行事食を提供することにより、食事に興味を持って頂き、食べて味わい、楽しんでいただくため、献立に工夫を凝らし提供しております。