医療法人 美﨑会 国分中央病院

rehabilitation

リハビリテーションの特徴

1.POC(Point of Care)と寝たきり患者さんの離床に注力

POC(Point of Care)は、従来の20分単位のリハビリの枠に捉われず、患者さんの生活の場である病室で、患者さんのその時々の要求に応じて、短時間であっても、リアルタイムに必要なリハビリテーションを提供する取り組みのことを言います。当院の地域包括ケア病棟では、この活動に力を入れており、特に、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)のリハビリテーションに関わる3職種が共働してこの活動に取り組んでいることは当院の特色のひとつであると思います。
また、長期入院で寝たきりの患者さんが多くいらっしゃる療養病棟では、そういった患者さんにベッド上でずっと寝ていて頂くばかりではなく、定期的に離床して(ベッドから離れること)、身体を起こして頂く機会を設ける事に力を入れています。見える景色がいつも病室の天井ばかりでは、誰であっても退屈で仕方がありませんよね。離床の意味は、そういった普段とは異なる刺激を受けて頂くことにもありますが、身体を起こすことで覚醒度が上がることや、呼吸・循環器系等にも好影響が期待できます。
当院に入院されている方のリハビリテーションは、現在、このPOCと離床の2本の柱を中心とし、そこに個々のセラピストの技量が加わることで成り立っています。

2.訪問リハビリテーション・通所リハビリテーションの拡充

入院中のリハビリテーションに関しては上述した通りですが、リハビリテーションは入院中だけ行っていれば良いわけではありません。全国的に入院できる病床数が減少してきている昨今の傾向の中にあっては、今後も、退院後に自宅で生活しながら利用できるリハビリテーションのニーズは増えていくものと予想されます。そこで、当院でもその流れに対応すべく、訪問リハビリテーションや通所リハビリテーションの拡充を行っております。
これらは入院中とは異なり、介護保険を利用した介護サービスのひとつです。入院した当初から、退院後の生活を見据えて、介護保険の取得を勧めたり、退院後に必要なリハビリテーションについてご説明させて頂くのはもちろんのこと、退院後、より実生活に即したリハビリテーションを提供する為に、入院期間中に患者さんと一緒にご自宅の様子を確認に行かせて頂く等、入院から退院後まで、切れ目のないリハビリテーションの提供に努めております。

急性期支援
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